ヤクルト・青木宣親が引退！日米通算2723安打、42歳での決断とその軌跡

スポーツ/格闘技

2024.09.13

1. はじめに

2024年シーズンをもって、ヤクルトスワローズの青木宣親外野手が現役を引退することが明らかになりました。42歳という年齢までプロ野球界で活躍し、日米通算2723安打を記録したヒットメーカーの青木は、多くのファンから愛され続けた「ミスタースワローズ」として、その輝かしいキャリアに終止符を打ちます。本記事では、青木選手のプロ生活やその功績、引退の背景について詳しく解説します。

2. 青木宣親のプロキャリアと功績

青木宣親選手は、2003年にヤクルトスワローズにドラフト4巡目で入団。その後、NPBとメジャーリーグで計21年間プレーし、日米通算で2723安打という素晴らしい成績を残しました。日本では1949安打、アメリカでは774安打を記録し、史上5位の通算安打数を誇ります。青木はまた、日本プロ野球で史上唯一となる2度のシーズン200安打を達成した選手としても知られています。

3. 日米を舞台に活躍した青木

青木選手は、2012年にメジャーリーグへ挑戦し、ミルウォーキー・ブルワーズを皮切りに6年間プレーしました。2017年には日米通算で2000安打を達成し、日米両国でトップクラスの打撃技術を誇りました。その後、2018年に古巣のヤクルトに復帰し、2021年には自身初の日本一を経験。その際、青木は「このために自分は帰ってきたんだ」と涙を流し、チームへの深い愛情を示しました。

4. 青木の引退決断

今シーズン、青木選手は代打中心の起用で打率.192と成績が低迷し、8月には一軍登録を抹消されました。しかし、ベンチからは若手選手を鼓舞し続け、精神的支柱としてチームを支えました。高津監督にも引退の意思を伝え、チームが若手中心にシフトする中で、ついにユニフォームを脱ぐ決断を下しました。

5. 青木の成長と反骨精神

青木選手のプロ生活は、常に反骨心と努力に支えられてきました。高校時代は無名の投手であり、早稲田大学でも甲子園出場経験のある同期選手に隠れて目立たない存在でしたが、プロ入り後は驚異的な成長を遂げ、2年目には202安打を放ってブレイク。メジャーリーグでも入団テストのような形でブルワーズに契約されながら、すぐにレギュラーの座を掴むなど、その努力は報われ続けました。

6. チームへの影響と若手育成

青木選手はそのプレーだけでなく、若手選手の育成にも大きな影響を与えてきました。毎年オフには「チーム青木」と呼ばれる自主トレーニングが結成され、多くの若手選手が青木から技術や試合への心構えを学びました。特に村上宗隆選手は、青木の教えを受けてから大きく成長し、球界を代表するスラッガーへと進化しました。