【ネタバレ】呪術廻戦 7巻起首雷同のネタバレ、感想

『呪術廻戦』第7巻「起首雷同」では、京都姉妹校交流会の続きと新たなエピソード「起首雷同」編が始まります。物語はさらに深まっていき、呪胎九相図という特級呪物が物語の核心に迫ります。虎杖や伏黒、釘崎の戦いが描かれる一方で、彼らの個人的な背景や成長にも焦点が当てられ、見逃せない展開が続きます。

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【ネタバレ】呪術廻戦 6巻黒閃のネタバレ、感想

7巻

7巻の表紙には、脹相が描かれています。彼は呪胎九相図の一部であり、今巻のストーリーに大きな役割を果たします。表紙だけでも、彼の存在感が強調されています。

第53話完遂

前巻から続く京都姉妹校交流会は、特級呪霊・花御の襲撃によって一時中断されますが、五条悟の活躍で花御は退けられます。しかし、その間に真人が高専の結界に侵入し、保管されていた特級呪物「両面宿儺の指」6本と、「呪胎九相図」1番から3番を奪取します。この事態によって交流会は中止されるかと思われましたが、学生たちの希望により、二日目は予定通り続行されます。

二日目の競技として選ばれたのは、予想外の「野球」。これにより、シリアスな戦闘から一転して、ほのぼのとした展開が繰り広げられます。ピッチングマシーンや呪術を使ったルールなど、通常の野球とは違う形式で行われる試合に、キャラクターたちの個性が存分に発揮されます。虎杖の劇的なホームランで、東京校が勝利を収め、緊張した戦闘シーンから一息つく展開が特徴的です。

第54話呪術甲子園

野球を通じて、京都校と東京校の生徒たちは交流を深めますが、試合中には多くのユニークな場面が描かれます。特に、京都校のメカ丸が出場できなかったため、代わりにピッチングマシーンが登場するというのは面白いアイデアです。また、人数が不足していたため、外野手に呪術を使うことが許されるなど、通常のルールを超えた試合展開が見どころです。

試合は思いがけない方向に進みますが、最終的には虎杖のホームランで東京校が勝利します。これにより、物語は一時的に緊張を緩和させ、次のシリアスな展開へと繋がっていきます。このシーンでは、キャラクターたちの個性や関係性が掘り下げられ、特に虎杖と東堂の絆が強調される場面が印象的です。

第55話起首雷同

物語は再びシリアスな展開へと進み、6月から8月にかけて連続して発生したオートロックの自動ドアの異常現象と、それに続く刺殺事件が描かれます。虎杖たちは事件を調査するため、被害者の共通の知人を訪ねますが、その知人も呪霊に襲われてしまいます。調査が行き詰まり、最終的に被害者たちが卒業した中学校を訪れることになります。

ここで伏黒恵がその学校の卒業生であることが判明し、物語は彼の過去や家族に関わる展開へと進んでいきます。この場面で、伏黒の内面や感情がより深く描かれ、彼の成長が物語に大きな影響を与えることが示唆されます。

一方、真人と夏油傑は、奪取した「呪胎九相図」の1番から3番を受肉させ、彼らに特定の指示を出します。彼らが向かう場所「八十八橋」は、偶然にも虎杖たちが調査している心霊スポットと同じ場所でした。ここから、両者の運命が交錯し、物語は一気に加速していきます。

第56話起首雷同-弐-

虎杖たちは八十八橋で調査を続けますが、呪霊の気配や残穢がまったく感じられず、捜査は難航します。伏黒の中学時代の同級生が訪れ、彼もまた同様の現象に悩まされていることが明らかになります。さらに、伏黒の姉・津美紀もかつてこの心霊スポットを訪れており、彼女が呪霊に襲われる可能性が高まります。

伏黒は家族を守るため、強い決意を固めますが、その心の動揺が描かれ、彼の複雑な内面がより明確に表現されます。家族を守りたいという思いと、呪術師としての責務との間で揺れ動く伏黒の姿が印象的です。

第57話起首雷同-参-

虎杖たちは捜査を続ける中で、「呪胎九相図」の壊相と血塗に遭遇します。この兄弟は真人の計画の一環として行動しており、虎杖たちとの戦いが避けられない展開となります。釘崎は壊相によって結界の外に引きずり出され、一方、虎杖と血塗は彼女を追って結界の外へ向かいます。

壊相は、彼らの目的が宿儺の指を回収することであることを明かし、物語に新たな緊張が加わります。彼らの行動には、さらに深い目的が隠されており、この場面は物語の全体像を把握する上で重要な転換点となります。

第58話起首雷同-肆-

伏黒は結界の中で、宿儺の指を取り込んだ特級呪霊と対峙しますが、圧倒的な力に打ちのめされます。気絶し、絶望しかける伏黒ですが、五条悟のアドバイスを思い出し、自らの限界を超える決意を固めます。彼はついに領域展開「嵌合暗翳庭」を発動し、特級呪霊との激闘が繰り広げられます。

この場面は、伏黒の成長を象徴するものであり、彼の潜在能力が発揮される瞬間です。不完全ながらも領域展開を成功させた伏黒は、特級呪霊に打ち勝ち、成長した姿を見せます。この成長は物語全体に大きな影響を与えることでしょう。

第59話起首雷同-伍-

伏黒は特級呪霊を倒し、戦いが終わったことで安心して眠りに落ちます。一方、壊相は宿儺の指を感じ取り、回収しようと動き出します。ここで虎杖と血塗が再び交錯し、壊相の背中にある「顔」を見てしまいます。この顔は壊相のコンプレックスであり、彼の怒りを爆発させるきっかけとなります。

壊相は「蝕爛腐術極ノ番『翅王』」を発動し、釘崎と虎杖を攻撃します。ここから、激しい戦闘が繰り広げられ、彼らの命運が交差します。

第60話起首雷同-陸-

虎杖は釘崎を守るため、壊相と血塗の猛攻をかわしながら戦います。しかし、釘崎は「翅王」を受け、虎杖もまた壊相の術式による攻撃を受けてしまいます。二人は限界に追い詰められますが、釘崎の芻霊呪法がここで威力を発揮します。

壊相と血塗は釘崎の「共鳴り」によって反撃を受け、彼らもまた追い詰められる形となります。この戦闘では、釘崎の頭脳的な戦術と、虎杖の身体能力が存分に発揮され、激しいバトルが描かれます。

第61話起首雷同-漆-

釘崎は自ら「共鳴り」を使い、壊相と血塗を同時に攻撃します。彼女の術式は、壊相たちの「蝕爛腐術」にも影響を与え、二人を苦しめます。一方、虎杖は毒や痛みを無視しながら血塗に連撃を加え、最終的に彼を倒すことに成功します。

壊相は兄弟愛に動かされ、血塗を助けるために釘崎への攻撃を強化しますが、釘崎の冷静な判断と虎杖の圧倒的な力によって、兄弟は次第に追い詰められていきます。この場面は、壊相と血塗の兄弟愛が描かれると同時に、虎杖と釘崎の絆が強調される感動的な展開です。

おまけ：交流会・二日目の野球に一番ノリ気だった人

交流会二日目の野球試合では、夜蛾や楽巌寺が五条に詰め寄る一方で、歌姫はスポーツ観戦が趣味ということもあり、積極的に野球に参加しています。京都校の生徒に指示を出す姿は、普段の彼女とは少し違った一面が見られ、コミカルなシーンが際立ちます。このエピソードは、緊張感のあるバトル展開が続く中で、キャラクターたちの人間味が感じられる場面となっています。