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「写輪眼のカカシ」誕生日記念コラム!幼少期から“暁”との激闘まで振り返る

漫画/アニメ

『NARUTO -ナルト-』シリーズにおいて、その卓越した才覚と独特の存在感でファンから愛されるキャラクター、はたけカカシ。彼の誕生日である9月15日を記念して、今回はその波乱万丈な人生を振り返ります。父親の死から大切な仲間たちとの別れ、そして木ノ葉の里を守るために戦い続けるカカシの姿は、物語を彩る重要な要素となりました。まずは、彼の幼少期から、宿敵「暁」との激闘までを詳しく見ていきましょう。

はたけカカシのプロフィール

  • 誕生日:9月15日(乙女座)
  • 好きな食べ物:サンマの塩焼き、茄子の味噌汁

幼少期から忍者学校での活躍

はたけカカシは、木ノ葉の里随一の天才忍者と称された父・はたけサクモの息子として誕生しました。その才能は父譲りで、幼い頃からすでに忍者として非凡な才能を発揮していました。カカシは忍者学校を飛び級で卒業し、その翌年には中忍試験に合格するというまさに”天才”の名にふさわしい経歴を持っています。

しかし、輝かしい未来が約束されていたカカシの人生は、ある事件を境に暗転していきます。それは、父サクモの自死です。サクモは任務中に仲間の命を優先し、その結果国の重要な使命を放棄しました。この選択がきっかけで、サクモは世間から非難を浴び、深い苦悩の末に自ら命を絶ったのです。

父の死はカカシに深い傷を残しました。彼は以降、任務を第一に考え、感情を封じ込めるようになります。大切な人を失う恐怖から心を閉ざし、誰にも頼らず孤独を抱えて戦い続ける道を選びました。

忍としての苦悩と成長

カカシの苦悩は続きます。仲間として戦い抜いた友人うちはオビトが岩の下敷きになり、カカシに写輪眼を託して命を落としました。また、カカシのもう一人の仲間であるのはらリンも、霧隠れの罠にかかり、三尾の人柱力として利用されてしまいます。リンは、木ノ葉隠れの里に被害が及ばないように自らカカシの雷切に突っ込み、命を絶ちました。

オビトやリン、そしてその後、カカシの師であり木ノ葉の英雄である四代目火影・波風ミナトも、九尾の襲撃で命を落とします。次々と大切な人を失うカカシは、深い絶望に陥り、心に大きな傷を抱えたまましばらくの間「暗部」として任務に従事していくこととなります。

第七班との出会い、再び光の下へ

暗い道を歩んできたカカシが、再び光の下に出るきっかけとなったのが、第七班との出会いです。担当上忍として、カカシはナルト、サスケ、サクラの3人を指導することになります。彼らとの出会いは、カカシにとって新たな仲間との再出発の象徴となりました。

カカシは彼らにとって過酷な試験である「サバイバル演習」を課します。この試験は、忍者としての個々の能力よりも、何よりも「チームワーク」が重要であることを教えるためのものでした。カカシの言葉「仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ」は、彼が過去に経験してきた悲劇に基づいた教訓であり、カカシがどれだけ仲間を大切にしているかを象徴しています。

この試験を通じて、ナルト、サスケ、サクラの3人は「仲間を大切にする」という答えにたどり着き、カカシから合格を言い渡されます。彼は、父・サクモやミナト班の仲間たちから受け継いだ忍としての教訓を、この新たな仲間たちに託したのです。

波の国での試練と教え子たちの成長

第七班としての任務を重ねていく中で、彼らが初めて直面した大きな試練が、波の国への護衛任務です。この任務で、彼らは伝説的な暗殺者桃地再不斬とその相棒と対峙することになります。再不斬は、霧隠れの里でも名の知られた凄腕の忍であり、カカシは写輪眼を駆使して応戦しました。

「お前たちは俺が死んでも守ってやる」という言葉に示されるように、カカシは命をかけて仲間を守ることを誓います。仲間のために自分の命を惜しまないという姿勢は、カカシの強い信念を表しており、再不斬との戦いの中でもその覚悟が色濃く表れました。

ナルトやサスケもこの戦いを通して急成長し、特にチャクラコントロールの技術を学び、実戦でそれを駆使して強敵・白に勝利します。再不斬と白の死を目の当たりにし、ナルトたちは忍としての覚悟や「仲間を守ることの大切さ」を改めて考えることになりました。

中忍試験とサスケの師としてのカカシ


波の国での試練を乗り越えた第七班に、次なる挑戦が訪れます。それが中忍試験です。カカシは、第七班の3人を中忍試験に推薦し、彼らは幾度も試練を乗り越えていきました。個人戦となる第三試験では、サスケを鍛えるためにカカシは特訓を行い、写輪眼や体術の技を教え込みます。

特にカカシが自ら編み出したオリジナル技「千鳥」をサスケに伝授したことは、師としてのカカシの最大の役割を果たした瞬間でした。これにより、サスケは急激に成長し、中忍試験でもその力を発揮します。


サスケの里抜けとカカシの葛藤

しかし、カカシとサスケの師弟関係は、波乱を迎えます。サスケの兄であるうちはイタチが木ノ葉の里に現れ、サスケは兄への復讐心を一層強くします。イタチとの圧倒的な力の差を痛感したサスケは、自らの成長を求めて次第に危険な道へと進んでいくことになります。

カカシはサスケの心の変化を敏感に察知し、ナルトとサスケの衝突を未然に防ぐために仲裁に入ります。カカシはサスケに対し、「復讐は無意味だ」と説き、過去に自らが経験した痛みや悲しみを引き合いに出しながら、サスケの心を救おうとします。

「オレにもお前にも、もう大切な仲間が見つかっただろ」というカカシの言葉は、サスケに大切な仲間の存在を再認識させるためのものでした。しかし、カカシの言葉は届かず、サスケはついに里を抜け、大蛇丸のもとへと向かってしまいます。

サスケの里抜けは、カカシにとって大きな失望をもたらしました。ナルトを必死で守り抜いたカカシですが、サスケを止めることはできませんでした。カカシにとって、これまで自らが守ってきた「仲間」の絆が崩れてしまったことは痛恨の一撃であり、彼は深い無力感に苛まれます。

第七班は一時解散。ナルトは自来也と共に修業の旅に出て、サクラは綱手のもとで医療忍術の修業に励むこととなります。そして、カカシもまた、サスケを連れ戻すためにさらなる研鑽を積み、戦いの準備を整えていきます。

“暁”との戦い、再び集結する第七班

約3年の時が過ぎ、成長したナルトが修業の旅から木ノ葉の里に帰還します。再び第七班が集結することとなり、カカシも新たな任務に向けて動き出します。最初の任務は、砂隠れの里の風影となった我愛羅を救出するため、強力な敵組織「」と対決するというものでした。

ナルトと共に暁のメンバーであるデイダラを追うカカシは、ついに研鑽の果てに習得した万華鏡写輪眼を発動させます。この新たな能力「神威」は、対象を異空間に飛ばすという強力な技であり、カカシはデイダラを窮地に追い込み、我愛羅の救出に成功します。

しかし、この新たな力を使うたびに、カカシには大きな反動が襲いかかります。戦いの後には、必ずと言っていいほど彼は木ノ葉病院に入院し、体力を消耗してしまいます。それでもカカシは、里を守るため、そして仲間を守るために戦い続けることを決意しています。

この間、カカシはナルトの成長を見守り、さらにはナルトの新たな修業法を考案することに尽力します。自らの師である四代目火影・ミナトですら到達できなかった「螺旋丸の進化」に挑むナルトに対し、カカシは心からのエールを送りました。

「四代目火影を超える忍は、お前しかいない」と信じ、ナルトに強い期待を寄せるカカシの言葉は、教え子への深い信頼を感じさせます。

角都との決戦と世代交代の兆し

ナルトが新たな術「風遁・螺旋手裏剣」を完成させた後、カカシは再び暁のメンバーである飛段角都との決戦に向かいます。角都は五つの心臓を持つ恐るべき敵でしたが、カカシはそのうち二つの心臓を破壊することに成功しました。

しかし、疲労の色が見え始めたカカシたちのもとに、修業を終えたナルトが駆けつけます。ナルトは新たな螺旋手裏剣を駆使し、見事に角都を倒しました。カカシはその瞬間、ナルトが自分を超えたことを感じ、心の中で独り言ちます。

「そろそろ世代交代の時代だな……オレを超えやがったか」と、カカシは嬉しさと寂しさを抱えながら、教え子の成長を見守ります。そして、カカシはもう一人の教え子であるサスケに語りかけるように、「ナルトの目の先にいつもいるお前が、ナルトをどんどん強くしているんだよ……」と呟きました。

カカシは、次世代の忍者たちが自分を追い抜き、新たな時代を築いていくことを確信していたのです。

ペインとの戦い、そして火影としてのカカシ

しかし、時代の変わり目を感じる中でも、カカシに休息はありませんでした。自来也が「暁」のリーダーペインとの戦いで命を落とし、その後ペインが木ノ葉の里を襲撃します。カカシはこの危機に立ち向かい、ペインと激闘を繰り広げました。

万華鏡写輪眼を駆使して戦うカカシでしたが、ペインの圧倒的な力の前に苦戦を強いられ、ついには命を落とす寸前に追い込まれます。しかし、ペインが改心し、里に攻撃を仕掛けたことを悔い改めて自ら命を絶った後、カカシは無事に復活を果たしました。

ペインとの戦いを通じて、カカシは木ノ葉の里を守るために命をかけて戦い抜き、最終的には第六代火影として里を指導する立場に立つこととなります。彼のこれまでの経験、そして教え子たちとの絆が、カカシを火影へと導いたのです。


まとめ:仲間とともに歩んだカカシの道

はたけカカシの人生は、悲劇的な別れや失敗を経験しながらも、常に仲間との絆を大切にし、成長し続けてきました。教え子たちとの絆を通じて、カカシ自身も再び光の中で忍としての役割を果たし、ついには火影として木ノ葉を導く立場にまで上り詰めました。

彼のストーリーは、忍者としてだけでなく、人としての強さや成長を象徴しています。カカシのこれまでの歩みを振り返りながら、彼がどのようにして「写輪眼のカカシ」としての勇名を轟かせたのか、その軌跡を改めて感じることができました。

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