2024年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」が導入されます。これにより、運転免許証をデジタル化する新たな一歩が踏み出されます。この画期的なシステムは、運転免許証の利用をより便利にすることを目指しています。
【この記事のポイント】
- マイナ免許証の仕組みとメリットを紹介
- 導入背景や今後の影響について解説
- 運転免許証との選択肢や手数料の違いを詳しく解説
マイナ免許証とは?運転免許証一体化の背景
マイナ免許証は、マイナンバーカードに運転免許証の情報を統合することで、1枚のカードで複数の役割を果たす新しいシステムです。政府は、マイナンバーカードを活用したデジタル化推進の一環として、2021年に改正道路交通法を成立させ、希望者はマイナンバーカードに運転免許証情報を記録できるようになりました。
来年3月から、この新しい制度が本格的にスタートします。今後は、運転免許証とマイナンバーカードを一体化させた「マイナ免許証」として、運転免許の管理が可能になります。
マイナ免許証の選択肢は?
運転免許証をどう管理するかは、利用者の選択肢が3つあります。
- マイナ免許証のみを使用する
- 従来の運転免許証のみを使用する
- マイナ免許証と従来の運転免許証の両方を持つ
フランスやイタリアなど、一部の国では従来の運転免許証が必要な場合もあるため、海外での利用を考慮し、両方を保持する選択肢も用意されています。
マイナ免許証のメリットとは?
マイナ免許証の導入により、以下のメリットがあります。
1. 住所・氏名変更のワンストップ化
従来、住所や氏名の変更手続きは自治体と運転免許センターの両方で行う必要がありましたが、「マイナ免許証」を利用することで、自治体の窓口で1回の手続きで済ませることができます。
2. オンライン講習が可能に
無事故・無違反の「優良運転者」や、軽微な違反のみの「一般運転者」は、運転免許証の更新時に行っていた講習を、オンラインで受講することが可能になります。スマホやパソコンで講習を受けられるため、時間と手間が大幅に軽減されます。ただし、視力検査や写真撮影は引き続き運転免許センターで行う必要があります。
マイナ免許証に記録される情報とは?
「マイナ免許証」に記録される情報は、マイナンバーカードのICチップに記録されます。
- 運転免許証の番号
- 有効期限
- 免許の種類(普通自動車、大型自動車など)
- 条件(眼鏡が必要など)
- 顔写真など
この情報はカード表面には表示されず、ICチップに記録されるため、読み取り機や専用アプリを使用して情報を確認できます。
手数料と費用は?
新しく免許証を取得する際や、免許証の更新時にかかる手数料は、マイナ免許証と従来の運転免許証で異なります。
- 新規取得時:
- マイナ免許証:1550円(従来より安い)
- 従来の運転免許証:2350円(値上げ)
- 両方取得:2450円
- 更新時:
- マイナ免許証:2100円
- 従来の運転免許証:2850円
- 両方取得:2950円
更新時にオンライン講習を利用することで、手数料がさらに200円に減額されます。
紛失したらどうなる?
「マイナ免許証」を紛失した場合、再発行手続きが必要です。
- マイナンバーカードを再発行し、運転免許センターで「マイナ免許証」を再交付する手続き(計1500円)
- 従来の免許証を再発行する手続き(2550円)
紛失後の再発行手続きも簡便化が進められています。
マイナ免許証導入に対する不安の声も
一方で、「マイナ保険証」導入時に個人情報が誤って紐づけられたトラブルが多発したことから、セキュリティ面や情報の取り扱いに不安を感じる声もあります。これに対して警察庁は、マイナ免許証の発行時に、厳格なチェック体制を整えることで、ミスの防止に努めるとしています。
まとめ:マイナ免許証の導入で運転免許証の未来が変わる!
2024年3月から開始されるマイナ免許証は、従来の運転免許証に比べて大幅に利便性が向上する制度です。住所変更の簡素化やオンライン講習など、多くのメリットが期待されています。ただし、個人情報の扱いに関しては慎重な対応が求められており、導入後の反応にも注目です。
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