【ネタバレ】呪術廻戦 23巻「星と油」の感想とネタバレ　羂索（けんじゃく）VS九十九由基

『呪術廻戦』第23巻「星と油」では、羂索（けんじゃく）と九十九由基、脹相、天元らの激闘が繰り広げられ、物語の中心に迫る重要な展開が多く描かれています。この巻は、アメリカ大統領との交渉、特級呪霊を駆使する羂索との壮絶な戦い、九十九の驚異的な術式「星の怒り（ボンバイエ）」の使用や彼女の犠牲的な決断が、物語の緊張感を一層高めています。

それでは、23巻の内容を詳しく掘り下げながら、その見どころを解説し、物語の今後の展開を考察していきます。

23巻の概要とあらすじのまとめ
表紙キャラクター：九十九由基の存在意義と役割
第200話直接会談①：宿儺の告白と虎杖の決意
第201話直接会談②：羂索とアメリカ政府の恐るべき交渉
第202話血と油①：脹相の覚悟と戦い
第203話血と油②：兄弟の絆と脹相の奮闘
第204話血と油③：脹相の強襲と九十九の登場
第205話星と油①：九十九由基の圧倒的な強さ
第206話星と油②：羂索の領域展開と九十九の挑戦
第207話星と油③：脹相の再戦と九十九の反撃
第208話星と油④：九十九の最期と犠牲
芥見下々先生の制作裏話：描きたくないシーンと組み立てフィギュア
総まとめと今後の展開予想

1. 23巻の概要とあらすじのまとめ

『呪術廻戦』第23巻は、宿儺（すくな）を巡る秘密、羂索とアメリカ政府との政治的な交渉、さらに脹相や九十九由基が羂索との命懸けの戦いに挑むという、ストーリーの核心に触れる重要な巻です。

宿儺は虎杖に対して、自分が「堕天」として天使の標的であることを打ち明け、虎杖は自身の命をもって宿儺を消そうと覚悟します。しかし、宿儺の意図や真意は不明瞭で、物語にさらなる謎が加わります。一方で、羂索がアメリカ政府を巻き込んで「呪術師」という資源を利用するべきだと説き、呪術界の戦いが国際的な問題に発展していく様子が描かれます。

さらに、薨星宮（こうせいぐう）直上での羂索と脹相・九十九の壮絶な戦いが本巻のメインとなり、特級呪霊を駆使する羂索の強大さ、九十九の術式「星の怒り」を駆使した攻防、そして脹相の兄弟への思いが描かれます。九十九の命を懸けた自爆によって物語は一つの局面を迎えますが、最終的に羂索が勝利を収め、天元との同化が始まるという驚愕の結末に。

2. 表紙キャラクター：九十九由基の存在意義と役割

第23巻の表紙を飾るのは、特級術師である九十九由基。彼女は天元と同じ星漿体でありながら、天元と同化せずに呪術界の異端として独自の道を歩んできた存在です。九十九は自身の術式「星の怒り（ボンバイエ）」を駆使し、羂索との激闘に挑みます。

九十九の登場は、物語に重厚感を与え、呪術界における大局を変える可能性を持つキャラクターとして描かれています。彼女の戦闘シーンは、特級術師としての圧倒的な力を感じさせ、彼女の持つ信念と犠牲の精神は読者に強く響くものがあります。

3. 第200話直接会談①：宿儺の告白と虎杖の決意

第200話では、宿儺が虎杖に「堕天」として自分が天使の標的であることを打ち明けるという衝撃の展開が描かれます。天使の力で五条悟を復活させるためには、宿儺を殺さなければならない。しかし、虎杖にとって宿儺は自分自身の中に存在するものであり、虎杖はその事実に苦悩します。

虎杖は自ら命を捨てる覚悟を固めますが、伏黒は虎杖が既に命を懸けていることを察しつつも、彼を支えようとします。このシーンは、虎杖と伏黒の絆がより深く描かれ、物語に一層の感動を与えます。

4. 第201話直接会談②：羂索とアメリカ政府の恐るべき交渉

時間は2018年に遡り、羂索がアメリカ大統領と直接交渉するシーンが展開されます。羂索は「呪術師をエネルギー資源として利用する」という発想を提案し、アメリカを巻き込む戦略を進めます。この提案に対して当初は躊躇していた大統領も、環境担当次官サイラスの説得によって拉致作戦を承認します。

この場面では、呪術の世界が日本国内の問題にとどまらず、国際的な問題に発展するという壮大なスケール感が表現されています。また、羂索の冷酷さと計画の大規模さが、彼の恐るべき戦略家としての顔を浮き彫りにします。

5. 第202話血と油①：脹相の覚悟と戦い

薨星宮直上での戦いが本格的にスタートします。脹相は兄弟への思いを胸に、羂索との戦いに挑みます。彼は壊相や血塗の力を借りて、なんとか羂索を追い詰めようとしますが、圧倒的な呪霊操術を前にして苦戦を強いられます。

脹相の戦いは、兄弟たちの遺志を背負い、自らの命を懸けて戦う姿勢が描かれています。彼の覚悟と決意が痛切に感じられ、物語の感情的なクライマックスを担う重要なシーンとなっています。

6. 第203話血と油②：兄弟の絆と脹相の奮闘

脹相は、兄弟たちとの絆を再確認し、「翅王」や「超新星」といった技を駆使して羂索に攻撃を仕掛けます。この戦いは、脹相がいかにして兄弟たちの思いを背負って生きているかが強調されるシーンでもあります。

しかし、羂索の圧倒的な力の前に、脹相の攻撃は通用せず、苦戦が続きます。それでも脹相は、兄弟たちの力を借りて奮闘し続け、戦場での熱いドラマが描かれます。

7. 第204話血と油③：脹相の強襲と九十九の登場

脹相が再度、羂索に強襲をかける中で、九十九由基がついに戦場に登場します。九十九は、脹相の命懸けの戦いを引き継ぎ、特級術師としての力を存分に発揮します。彼女の登場により、戦いの流れが大きく変わり、羂索との戦いが新たな局面を迎えます。

8. 第205話星と油①：九十九由基の圧倒的な強さ

九十九は、自らの式神「凰輪（ガルダ）」を使い、羂索に圧倒的な攻撃を仕掛けます。彼女の術式「星の怒り（ボンバイエ）」は、自らに仮想の質量を付与するというユニークな力で、羂索を圧倒します。この戦いは、九十九の強大さと彼女の信念が際立つシーンであり、彼女が特級術師としてどれほどの力を持っているかが描かれます。