『エイリアン ロムルス』ネタバレと詳しいあらすじ

ドラマ/映画

大まかなあらすじ解説


リドリー・スコット監督による1979年の傑作「エイリアン」の“その後”を舞台に、エイリアンの恐怖に遭遇した若者たちの運命を描くSFサバイバルスリラー。「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレスがメガホンをとり、リドリー・スコットは製作を手がけた。

人生の行き場を失った6人の若者たちは、廃墟と化した宇宙ステーション「ロムルス」を発見し、生きる希望を求めて探索を開始する。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、人間に寄生して異常な速さで進化する恐怖の生命体・エイリアンだった。その血液はすべての物質を溶かすほど強力な酸性であるため、攻撃することはできない。逃げ場のない宇宙空間で、次々と襲い来るエイリアンに翻弄され極限状態に追い詰められていく6人だったが……。

出演は「プリシラ」のケイリー・スピーニー、「ライ・レーン」のデビッド・ジョンソン、「もうひとりのゾーイ」のアーチー・ルノー、「マダム・ウェブ」のイザベラ・メルセドら。

ネタバレと詳しいあらすじ

無人探査機「エコー探査203」の「マザー9001」が始動する。現在時:2142年2月9日。場所:レティクル星系ゼータ2。無人探査機は、ノストロモ号の残骸に接近し、漂っていた謎の岩のような物体を回収する。任務を完了した無人探査機はそのまま帰航を開始。

ウェイランド・ユタニ社の研究施設では、回収された岩状の物体が解析され、レーザーで切り開かれる。その内部から、エイリアンの存在を示唆する痕跡が発見される。


映画『ALIEN ROMULUS』のプロローグ

舞台は「レイン」という女性の視点から始まる。彼女は人工冬眠装置の中で目覚め、外には美しい朝日が広がっていた。しかし、その平穏は束の間のものであり、物語は一気に緊張感に包まれていく。

全ての作業員に作業開始を告げるアナウンスが流れる。レインはその声を聞きながら朝食を取り、弟でアンドロイドのアンディと共に一日の準備を進める。アンディは時折冗談を交えるが、そのぎこちないユーモアがレインの気持ちを和らげる。


ジャクソン星:過酷な採掘植民地の現実

物語の舞台は、年間の日照時間がゼロという極限の環境にあるジャクソン星。人口は2781人と小規模であり、レインはここで過酷な採掘作業に従事している。両親を亡くしてから3か月が経ち、彼女は弟のアンディと共に植民地事務所を訪れ、新たな移住先であるユヴァーガ星への渡航資格を申請する。しかし、そこで告げられたのは、労働時間の規定が変更され、契約解除が5年も先延ばしになったという現実。希望が絶たれたレインは、さらに絶望を深める。

事務所を出たレインは、外で待つアンディが若者たちに襲われ、白い血液を流して倒れているのを目撃する。弟を助けるため、彼女はアンディの首にチップを差し込み、リセットを行う。


ミッションの開始:ユヴァーガ星への旅

そんな中、レインにとって転機となる出来事が起きる。タイラーという男から連絡が入り、彼女を誘う。タイラーは、自分たちが宇宙船でユヴァーガ星まで行く計画を立てており、途中でウェイランド社の廃棄された宇宙船を探索し、人工冬眠ポッドを手に入れるという大胆な提案をしてきた。

「ウェイランド社に期待しても無駄だ」と説得するタイラー。彼の言葉に引き込まれる形で、レインはアンディと共にその計画に参加することを決意する。彼らは仲間のケイやビヨンと共に、貨物宇宙船「コーベラン号」に乗り込み、未知の宇宙への旅が始まる。


宇宙船内の緊迫感:未知の宇宙ステーションとの遭遇

「コーベラン号」は、目指す宇宙ステーションに到着。人工重力が不安定に作動する中、彼らはステーション内を探索し、人工冬眠装置や低温貯蔵庫を発見する。しかし、探索の最中に謎の生物「フェイスハガー」が目を覚まし、タイラーたちに襲いかかる。次々に発生する危機的状況に、彼らは緊迫した状況の中で生き延びようとする。

その中で、アンディは次第に頼りになる存在として活躍し、フェイスハガーから仲間を守るため奮闘するが、事態はさらに複雑化していく。


仲間の裏切りと戦い:真の敵との対峙

事態は悪化の一途をたどる。ナヴァロの身体に「チェストバスター」が宿り、ビヨンはフェイスハガーに襲われてしまう。レインたちは仲間を救うための方法を模索するが、同時にウェイランド・ユタニ社の陰謀や宇宙ステーションの秘密が明らかになっていく。

特に、冷酷なアンドロイド「ルーク」によって明かされる事実は、宇宙ステーションがエイリアンの研究施設であり、エイリアンを兵器として開発しようとする計画が進行していたことを示していた。レインは次第に、ウェイランド社が隠していた恐るべき真実と向き合わなければならなくなる。


クライマックス:決断と生き残りの戦い

物語の終盤、彼らはエイリアンの襲撃を受け続ける中で、最終的な決断を迫られる。レインは冷却燃料を使ってフェイスハガーを撃退しようと試み、仲間を救うために奮闘する。アンディもまた、自らの犠牲を覚悟しながら仲間のために戦う姿を見せる。

最終的に、レインは小惑星帯へと落ちるステーションから脱出することに成功するが、その過程で仲間たちの多くを失う。そして、レインは唯一の生存者として「ユヴァーガ星」への長い旅を続けることとなる。


結末とその後

映画の最後、レインは無事に「コーベラン号」の自動操縦を作動させ、宇宙船はユヴァーガ星へと向かう。しかし、その船内には、彼女が抱える新たな脅威が潜んでいる可能性を示唆し、物語は謎を残したまま幕を閉じる。


映画『ALIEN ROMULUS』は、エイリアンシリーズの恐怖と緊張感を引き継ぎつつも、新たなキャラクターたちのドラマが描かれた作品です。レインやアンディ、タイラーらが織りなす人間関係や成長の物語、そしてエイリアンという存在が絡むことで、物語に深みとリアリティが増しています。

サバイバルを賭けた激しい戦いと、エイリアンという未知の脅威との対峙は、観客を最後までスクリーンに釘付けにすることでしょう。

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